ContextCaptureユーザーガイド

位置情報データ

ContextCaptureの画期的な特徴の1つは、位置情報データを持たない写真を処理する能力です。この場合、ContextCaptureは任意の位置、回転、スケール、妥当な上方向のベクトルによって、3Dモデルを生成します。ただし、ContextCaptureは元々、GPSタグや基準点などの数種類の位置情報データに対応しており、位置/回転のインポートまたはブロック全体のインポートによってその他の位置情報データをインポートすることができます。

GPSタグは、Exifメタデータまたは付随するXMPファイルの中にあれば自動的に抽出され、3Dモデルの座標付けに使用できます。

不完全なGPSタグは無視されます(緯度と経度があっても高度がないような場合)。

GPS高度参照として海抜WGS84楕円体に対応しています。

GPSによる座標付けよりも高い精度を求める場合や、数値誤差の集積により生じうるロングレンジの幾何形状のディストーションを削減する場合、基準点が必要になります。座標付けには少なくとも3つの基準点が必要です。ロングレンジの影響を処理するには、より数多くの分散された基準点が必要です。基準点の3D位置は、従来の測量の方法により取得してください。基準点ごとに、Smart3DCapture Masterのグラフィカルユーザーインターフェイスから(またはサードパーティソフトウェアでも可能)、写真上で2次元計測の基準となる点を数点(少なくとも2点は必要です。3点以上を推奨します)を手動で特定する必要があります。

基準点」も参照してください。

GPSタグと基準点に加えて、ContextCaptureは他の位置情報データ(たとえば慣性航法システムのデータ)や、サードパーティソフトウェアによる空中三角測量結果を、位置/回転のテキストファイルかXMLまたはExcelフォーマットでインポートできます。いったんインポートされると、ContextCaptureは、ゼロからコンピューティング処理を始めるのではなく、インポートされたデータをそのまま使用するか、微調整して使用します。これにより一層高度な拡張性とロバスト性を実現できます。

ブロックのインポート」も参照してください。